崖のうえ、海のいろ
熱海城の展望台、錦ヶ浦の断崖、初島へ渡る高速船のデッキ。標高と海面のあいだを行ったり来たりするたび、青の濃さが変わります。
Atami 3 Days Journey
東京から新幹線でわずか50分。
崖の上から見おろす紺碧の相模灘、国宝がならぶ丘の美術館、
朝あがったばかりの魚がのった丼。
「絶景」「アート」「美食」を、まるごと3日間に詰め込みました。
Three Pleasures
海も、山も、美術館も、市場も、温泉も。ぜんぶ徒歩とバスで届く距離にあるのが熱海のすごいところ。この3日間は、その「ぜんぶ」を欲ばりに回るコースです。
熱海城の展望台、錦ヶ浦の断崖、初島へ渡る高速船のデッキ。標高と海面のあいだを行ったり来たりするたび、青の濃さが変わります。
MOA美術館の国宝、隈研吾が木で編んだカフェ、大正の別荘建築「起雲閣」。熱海は、日本でも指折りの"アートの濃い"温泉町です。
相模湾の金目鯛、網代のサバ、熱海サーモン。干物の香りが漂う商店街を歩きながら、食べ歩きも丼も、ぜんぶ手が届きます。
Itinerary
1日目は「街と湯」、2日目は「アート」、3日目は「島」。タブを押すと日ごとの流れが切り替わります。時間はあくまで目安なので、気持ちよかった場所で長居してください。
東海道新幹線「こだま」で約50分。あっという間に、車窓の右手に海が広がります。ゆっくり行くなら在来線(普通列車)でも約1時間50分。
駅を出た瞬間からアーケードの食べ歩きゾーン。温泉まんじゅう、いか焼き、名物「熱海プリン」。荷物は駅のコインロッカーへ預けてしまいましょう。
熱海プリン 公式サイト網代のサバ、熱海サーモン、金目鯛。伊豆じゅうの魚が山盛りになった「海鮮てっぺん丼」が看板メニュー。小ぶりの「小丼」もあります。
熱海銀座 おさかな食堂大正8年に別荘として建てられ、のちに旅館へ。太宰治や谷崎潤一郎が泊まった部屋、ステンドグラスの洋館、緑の庭。熱海でいちばん「時間が止まっている」場所です。
起雲閣 公式サイト幹まわり約24m、樹齢2,000年を超える国指定天然記念物の大楠。「一周すると寿命が1年延びる」と言い伝えられています。境内は夜23時までライトアップ。
來宮神社 公式サイト夕暮れどきの海沿い散歩。ヤシ並木と青いライトアップで、南国のリゾートみたいな雰囲気に変わります。ムーンテラスは絶好の写真スポット。
熱海の湯は塩化物泉が中心で、湯冷めしにくいのが特徴。海の見える露天風呂の宿を選ぶと、この旅の満足度が一段あがります。
熱海温泉ホテル旅館協同組合で宿を探す
この旅のハイライト。長いエスカレーターを登った先の、海を見わたす大展望ロビー。国宝の尾形光琳《紅白梅図屏風》や野々村仁清《色絵藤花文茶壺》を所蔵し、黄金に輝く「秀吉の黄金の茶室」の復元もあります。
※開催中:生誕150年 吉田博展(2026年9月4日〜10月20日)。国宝の展示は時期によって入れ替わります。
わざわざ外に出なくても、MOA館内には海を見おろすカフェと和食処があります。竹林と滝を眺めながらの食事は、それ自体が展示のよう。
熱海出身の文化勲章受章者・澤田政廣の木彫を集めた小さな美術館。380円という値段が信じられないくらい、静かで濃い時間が過ごせます。
熱海市公式ページ相模湾に張り出した20万坪の広大な庭園。標高150mに建つカフェ「COEDA HOUSE」は隈研吾の設計で、1,500本の細い木を49層に積み上げた1本の樹のような建築。テラス席からは初島まで見えます。
熱海市観光協会の紹介ページ坂道をたっぷり歩いた足に、塩化物泉がよく効きます。夕食後は熱海銀座のバーや、レトロな喫茶店で夜更かしも。
大きな荷物は熱海駅か港のロッカーに。船は揺れることがあるので、朝ごはんは控えめが安心です。
デッキに出れば、遠ざかる熱海の街と、近づいてくる緑の島。所要わずか30分の、いちばん贅沢な移動時間です。
初島リゾートライン 時刻表・運賃ヤシに囲まれた南国風のアジアンガーデン、木の上を渡るアスレチック「SARUTOBI」、そして水平線と一体になる露天風呂「島の湯」。島の周囲はたった4kmなので、歩いて一周もできます。
初島リゾートライン 公式サイト港のそばに漁師の家族が営む食堂がずらり。その日あがった魚の刺身定食や、名物の伊勢海老汁を。海を見ながらの一杯が沁みます。
干物、わさび漬け、いかの塩辛、そして箱買いしたくなる熱海プリン。駅ビル「ラスカ熱海」でまとめて揃います。
また50分で日常に戻ります。海の色が目の裏に残っているうちに、次の予定を立てるのがおすすめ。
Spot Guide
写真をクリックすると大きく表示されます。各カードの「公式サイト」ボタンから、営業時間や最新の料金を確認できます。
海抜250mの丘に建つ、熱海のアートの総本山。国宝3件・重要文化財67件を所蔵し、光琳《紅白梅図屏風》や黄金の茶室で知られます。展望ロビーからの相模灘のパノラマだけでも来る価値あり。
「熱海の三大別荘」のひとつ。和館・洋館・庭園が一体になった大正ロマンの空間で、太宰治や谷崎潤一郎が滞在しました。ステンドグラスとローマ風呂は必見。
樹齢2,000年超、幹まわり約24mの国指定天然記念物。全国2位の巨樹として認定されています。夜のライトアップされた境内も幻想的。参拝は無料です。
錦ヶ浦の山頂にそびえる展望castle。天守閣からは熱海湾を一望でき、このページのトップ写真もここからの眺めです。隣のトリックアート迷宮館は雨の日の救世主。
相模湾に面した20万坪のガーデン。バラ、ハーブ、13のテーマガーデンが斜面いっぱいに広がります。隈研吾設計の絶景カフェ「COEDA HOUSE」は、1,500本の木を49層に積んだ木造建築。
熱海港から高速船で30分の、静岡県で唯一の有人離島。周囲わずか4km。南国風のガーデン、海の上の露天風呂、島の食堂street。日帰りでちゃんと「旅」になります。
ヤシ並木の砂浜が、夜になると青くライトアップされて別の場所に変わります。「ムーンテラス」はイタリアの海辺の街をイメージした遊歩道。花火大会の特等席でもあります。
かつて世界三大間歇泉に数えられた熱海の源泉。街なかには小沢の湯、佐治郎の湯など無料の足湯・湯汲み場が点在していて、散歩しながら湯けむりに出会えます。
日本一早咲きといわれる梅(例年1〜3月)と、1月から咲きはじめる「あたみ桜」。冬に訪れるなら、この2つのために日程を組む価値があります。
Eat & Drink
熱海の食は「相模湾」と「伊豆」でできています。金目鯛、網代のサバ、熱海サーモン、そして干物。値段はいずれも目安なので、最新はお店の公式サイトでご確認ください。
Fireworks
三方を山に囲まれた熱海湾は、音が反響する「天然の野外劇場」。夏だけでなく、春・秋・冬にも開催されます。観覧は無料。時間は20:20〜20:40(7・8月は20:15開始)、雨天決行です。
※2026年の日程(2025年10月発表)。変更の可能性があるため、必ず公式サイトで最終確認してください。
熱海海上花火大会 公式ページ
Budget
東京発・2名1室・2泊3日で計算した、ひとりあたりの目安です。まずは3つのプランをどうぞ。下のシミュレーターで、自分たちの条件に合わせて計算し直せます。
| 項目 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 往復交通 | 東海道新幹線こだま 自由席(東京⇔熱海)3,740円×2 | ¥7,480 |
| 現地の足 | 路線バス・タクシー・コインロッカー(3日分) | ¥3,000 |
| 宿泊 | 1泊2食付 15,000円 × 2泊(2名1室) | ¥30,000 |
| 入場・体験 | 起雲閣610+MOA 2,000+澤田政廣380+ACAO 2,500+熱海城セット2,000 | ¥7,490 |
| 初島 | 高速船往復+R-Asia入園+島の湯 セット券 | ¥4,000 |
| 食事 | 昼食3回+カフェ+食べ歩き(宿の朝夕は宿泊費に込み) | ¥8,000 |
| おみやげ | 干物・熱海プリン・わさび漬けなど | ¥3,000 |
| 合計(1人あたり) | ¥62,970 | |
Good to know
熱海は「行けば何とかなる」街ですが、これだけ知っておくと満足度がぜんぜん違います。
MOA美術館は木曜、起雲閣は水曜、澤田政廣記念美術館は月曜が休館。金・土・日の出発なら、この3館すべてが開いています。
熱海は斜面の街。地図上で近くても、実際は急な坂と階段です。歩きやすい靴で、バスやタクシーをためらわずに使いましょう。
開催日は宿泊料金が跳ね上がり、数か月前に満室になります。花火を見るなら早めの予約、避けるなら日程をずらすのが正解。
波が高いと高速船は止まります。3日目に組んでおいて、前夜に運航状況をチェック。ダメなら十国峠へ、と代案を持っておくと安心。
長いエスカレーターと広い展示室、そして絶景ロビー。2時間のつもりが3時間になる場所です。午前中から行くのがおすすめ。
坂道でスーツケースを転がすのは想像以上につらいです。到着したらまず預ける、これだけで1日目が快適になります。
1〜3月は「あたみ桜」と梅園。空気が澄んでいて海がいちばん青く、花火も冬季開催があります。混雑も夏よりずっと穏やか。
| 施設 | 休館日 | 営業時間 | 料金(大人) |
|---|---|---|---|
| MOA美術館 | 木曜 要注意 | 9:30-16:30(最終入館16:00) | ¥2,000 |
| 起雲閣 | 水曜 要注意 | 9:00-17:00(入館16:30まで) | ¥610 |
| 澤田政廣記念美術館 | 月曜 要注意 | 9:00-16:30 | ¥380 |
| ACAO FOREST | 無休 いつでも | 9:00-17:00(最終入園16:00) | ¥2,500〜 |
| 熱海城 / トリックアート迷宮館 | 無休 いつでも | 9:00-17:00 | ¥1,200 / セット¥2,000 |
| 來宮神社 | 無休 いつでも | 参拝自由(ライトアップ17-23時) | 無料 |
| 初島(高速船) | 荒天欠航 要確認 | おおむね 7:30-17:20 の間で運航 | 往復 ¥2,900 |
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